照査ソフトの利用法
照査ソフトの利用法(PDFファイル版)

この照査ソフトは、設計者よりも先に、答えを知っていて、
設計者の答えが出てくれば、それと照合する、というコンセプト
で製作されたものです。

ですから、この照査ソフトを利用すれば、
1)設計結果の照査が、すばやく、正確に行える。
2)設計の指揮を取る人が、設計の方向を、はじめに知っておいて、
各パートに業務分担すれば、手戻りなく、設計を進めることができる。
3)概略設計や、図面がすばやくできるので、予算要求などに利用できる。
などの特徴があります。

ここに掲げた、照査ソフトは、エクセル2000で動きます。
このプログラムは、マクロやVBAを使って書かれています。

あなたが、照査インデックスの、該当箇所をクリックすると、
私の書いたプログラムが送られてきます。
ただし、あなたのパソコンの、セキュリティのレベルが高に設定されていると、
あなたのパソコンが、受け取りを拒否します。


ツール、−−インターネットオプション、−− セキュリティー
ーレベルのカスタマイズに入って、
セキュリティレベルを中、 以下にすると、プログラムを保存できます。
ただし、マクロを有効にするを選ばなければ、
プログラムは動きません。

照査ソフト製作の過程で気づいたのは、
実は、設計計算の大部分が、図形計算と同根である、 ということです。

荷重の計算は面積計算に他なりません。
体積は、面積に奥行きを掛けたものです。
分布荷重のモーメントとは、面積1次モーメントのことであり、
応力度計算、浮体安定計算、に不可欠な、2次モーメントも、
図形計算で得られる値です。

そのため、ここに掲載したプログラムの多くが、図形を処理
するプログラムに関連しています。

これら照査ソフトは、図形のインプット
を極力簡単にし、そのことによって、面積、重心、1次モーメント
2次モーメント、主軸の計算、図化を容易にしていることが特徴です。

これまでのところ、建設コンサルタント協会の港湾専門委員会からも、
国土交通省の各整備局からも、ウイルスの被害の報告はありませんが、

ここに掲載したプログラムをインストールする場合、
ウイルスに感染するかも知れない危険は、常にあると考えられますので、
利用の可否の判断は、あなた自身の責任で行ってください。


また、このソフトは、私が単独で2001年の7月から書き始めたもので、
やっと"動く"レベルになった状態です。
このため、十分なチェックができていない状態で、リリースされています。

つまり、計算結果が、正確かどうかの保証はありません。
照査に使っていれば、大きな間違いは起こらないと思いますが、
あくまで、ご利用は、あなたのリスク負担で行ってください。

ソフトの使い方
私の書いたプログラムは、STARTページから始めます。

また、インプットミスがあるかどうかは、図を見て、
目で確かめます。
図は、はじめに、エクセルの[LINE]ページに、データが作成され、
つぎに、あなたのパソコンのC:番地に図面ファイル
(ファイル名=ITSCADTEX.xdf)が、自動生成されます。
この図を見るためには、あなたのパソコンに、あらかじめ、
It's Cad という、ソフトがインストールされている必要があります。

ITS CAD は、インターネットで購入できます。(4800円)

このホームページのindexテーブルにリンクしてある、
いくつかの図化の例を、
ITS CAD で、ご覧ください。
なお、ITS CADで図を開く、保存のときに、他のファイル形式で保存すれば、
別のソフトでも見ることができるようになります。
ただ、寸法線を入れるときは、縮尺がうまく合わないので、ご自分で
CADの画面で縮尺を調整して、正しい数字になるようにしてください。
XDF形式のファイルが自動生成しないときは、
LINEページのデーターを、コピーして
メモ帳に貼り付けて、(.xdf)ファイルを作ってください。

それには、
[LINE]ページの中間あたりに、
[前半コピーボタン]と[後半コピーボタン]がありますので、
それを押して、データをコピーし、
メモ帳を開いて、データを順に、貼り付けます。

ただし、貼り付けたデータを保存するときには、
テキスト形式の(.txt)ではなく、
(.xdf )をファイル名のあとにつけます。
たとえば、[ Beam1.xdf ]などとします。
また、保存の画面の下の窓を、*.txtでなく、「すべてのファイル」
に直して、保存ボタンを押してください。
これで、.xdf のファイルが保存されます。

保存したファイルがときどき、見つけにくいことがあるので、
保存場所をわかりやすい場所にしましょう。

たとえば、
C:ドライブとか
デスクトップ(コンピューターのはじめの画面)
などに保存します。
もし、あとでこれらのファイルが、じゃまになるようなら、
そのときは、これらのファイルをゴミ箱に捨てたらいいでしょう。
わかりやすい場所への保存


ここに掲載したほとんどのソフトは、エクセル2000と、ITS CAD(.xdf)ソフト
を使用すれば機能するのですが、「連続桁」をとくときには、マトリクスが大きいので、
[Scilab]サイラブという、ソフトが必要です。

「サイラブ」は、無料のソフトで、フランスのINRIA大学がインターネットで
公開しています。
ダウンロードサイトのURLはしばしば変わりますので、「Scilab」を検索してください。
ここに掲げた、照査ソフトは、計算を先回りして、設計者の成果と照合するので、
間違いを素早く発見でき、ミスを見逃しません。
それどころか、概算計算を、すばやく行うので、クライアントの信頼獲得
に大変役立ちます。

もちろん、遠隔地の技術者にとって、都会のコンサルタントを呼ばないでも、
自信をもって、予算要求のための標準断面を、作成でき、大変重宝です。

このプログラムは、設計計算をはなれて、じつは、CADの図面を起こすのに、
とても、優れたツールであることがわかります。
CAD で、一本一本線を引くのに比べて、10倍くらい簡単に図形を書くことが
できるのに、気づかれましたか?

かなり複雑な図面も、自在に書けること、とても早く書けること、
このことは、このプログラムを書く、主たる目的ではなかったのに、結果的に、
このプログラムの特徴の一つとなりました。


開発コンセプトとして、わたしの目指したものは、照査プログラムですが、
結果は、設計の指揮を執るときに、各パートへの分担作業を的確にコーディネートでき、
手戻りを生じさせない、優れた可能性を有するプログラムであることも、
次第に明らかになってきました。

是非、このプログラムを有効利用ください。

もちろん、改良するのは自由です。
よいものができたら、有償・無償をとわず、世の中にリリースされる
よう、希望します。
國田治(April,2002)


さらに半年が過ぎてしまいました。

今回、追加したのは、
ボックスラーメン、連続桁はし、アーチの計算、
スラブの鉄筋量の見積もり、などです。

その間、

使いやすさのデモンストレーションを、社内と、
建設コンサルタント協会のWGで行いました。
プレゼンテーションの最中に、不具合を発見したり、
受講生から、プログラムへの要望があったり。

そういうわけで、また、
プログラムとの格闘が継続されたのでした。

実際、背中が痛くなったり、目がかすんだり、
頭がおぼろげになったり。
ほんとうに、長い、苦しい格闘でした。

私は思うのです。
技術者が、本当に信頼されるには、
自ら、鉛筆と消しゴムをもって、
基本の構想から、構造計算、
図面、数量計算、コスト積算まで、
やりとげなければなりません。

そのうえで、成果品が間違っていないか、
自らの責任とプライドを賭けて、
チェックするのです。

われわれの世代の
技術者は、自分の設計した構造物が
壊れないか、不安を覚えていました。

それは、自分が責任をもって仕事をした、
何よりの証拠です。

若い諸君に望むことは、ぜひ、ひとまかせでなく、
自らの、手と頭を使って、責任を持って
仕事をしてほしいということです。

それを可能とするための道具はここにあります。
私の書いた、このプログラムを使って、
設計の道筋を見通し、構想し、設計し、
なおかつ、設計をチェックしてください。

(2002,Nov,1)


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